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入社式での挨拶はどうする? 新入社員の自己紹介のコツと例文

入社式では、新入社員が自己紹介を兼ねた挨拶(スピーチ)を行います。先輩たちに見られながらするものなので、つい緊張してうまくできなかったという人も多いようです。そこで今回は、フレッシャーズのみなさんが少しでもうまく挨拶できるよう、「入社式での挨拶・自己紹介のこつ」をご紹介します。
■入社式での挨拶・自己紹介の構成例は?
入社式での挨拶・自己紹介は、一般的に以下のような構成がいいとされています。
1.名前や配属先などの簡単な自己紹介
2.入社できた喜びなど現在の心境
3.この会社で目指すことなど今後の抱負
4.結びの言葉力
1では、自分の名前、決まっていれば配属された部署のほか、これまでの経験や趣味、出身地などを盛り込みます。自分がどんな人間なのか、簡単にまとめます。
2では、「入社できてうれしい」「大きなチャンスをもらって感謝している」など、現在の心境を素直に表現するといいでしょう。
3では、「少しでも早く仕事に慣れて貢献したい」など、今後の抱負や決意表明を入れます。「学生時代に○○をやっていたので、△△に関わりたい」など、自己紹介で語った内容と絡めて話すと、「なぜその抱負を掲げたのか」がわかりやすくなります。
4では、例えば「若輩者でございますので、ご指導ご鞭撻(べんたつ)よろしくお願い致します」などの、結びの言葉を入れます。
基本的には、こうした流れで挨拶文を作ると、大きく外れたものにはならないでしょう
■挨拶の例文から理想のパターンを探そう!
では、上記の流れでの入社式の挨拶の例文をご紹介します。
●挨拶例 その1
本日、○○株式会社に入社致しました、△△と申します。大学時代は4年間、××についての研究を行っておりました。この分野において世界でも最先端の研究技術を持つ○○株式会社の一員になれたことを、大変にうれしく、また誇らしく思っています。
大学時代の経験を生かし、少しでも早く貢献できるよう一生懸命取り組んでまいります。まだまだ未熟でございますので、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
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自己紹介⇒入社できた喜び⇒抱負⇒結びの言葉、の流れでまとめてみました。もっとボリュームが欲しい場合は、学生時代の経験の部分を膨らませてみてもいいですね。「どんな文にしていいのかわからない」という人は、上のようにシンプルにまとめ、そこからアレンジしていくといいでしょう。
また、以下のようにパーソナルデータを多く取り入れ、少し砕けた感じにしてみるのもおすすめです。
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●挨拶例 その2
本日付で○○株式会社▲▲課に配属となりました、△△と申します。出身は大阪府でして、大学も大阪の大学に通っておりました。
食べ歩きが趣味で、大学時代は地元だけでなく、他府県も回っていろいろな店を食べ歩きました。関西地域のデカ盛りのおいしい店なら私に聞いていただければ間違いありません。
こちらの地域はまだ何のデータもありませんので、先輩方にいろいろなお店を紹介していただきたいと思っています。仕事に関しましても、1日も早く仕事を覚えられるよう頑張ります。ご指導のほどよろしくお願いします。
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企業の雰囲気にもよりますが、明るい雰囲気の職場であるならば、極度にかしこまるのではなく、少し砕けた内容のものにしてもいいかもしれません。自分がどんな人間なのかを先輩に強くアピールすることができるので、例えば共通の趣味や話題が見つかれば、打ち解けるのも早くなるでしょう。
こうした挨拶・自己紹介文を作る上では、ネガティブな内容になるのはできれば避けましょう。それが仕事に生かせたり、プラスに転じたりするのであれば別ですが、やはり印象はよくありません。マイナスにとられることは盛り込まないようにしましょう。
また、だらだらと長くなり過ぎるのもNG。だいたい少しゆっくりめに話して1分間くらいになるように、調整するといいですね。友人に事前に聞いてもらい、気になるところを挙げてもらうのも、よい挨拶・自己紹介文作りに有効です。
入社式での先輩社員への挨拶・自己紹介は、「その後」を大きく左右するターニングポイントです。先輩たちにとって「いい意味で印象的な新入社員」となるよう、練り上げた挨拶文でビシッとキメましょう!