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全国潮干狩りスポット!達人に聞く、潮干狩りの時期や持ち物、服装、採り方のコツも
いよいよ潮干狩りシーズンの到来です。
春から初夏にかけてのこの時期、テレビで潮干狩りの光景を見て、今年こそはデビューしようと思っている人も多いでしょう。
1.潮干狩り予備知識
潮干狩りに行く!となったら、一番いいタイミングで行って、おいしい貝をとりたいですよね。
予備知識として、潮干狩りに最適の時期と貝が採りやすい時間帯、そして採れる貝の種類や特徴について、あらかじめ仕入れておきましょう。
潮干狩りは、昼間に大きく潮が引く春が最適です。ゴールデンウィークは、アサリも産卵を控えてプクプクと太り、味も最高になります。
干潮時間を良く調べて、2時間位前には海に着くようにしましょう。潮が引く時のほうが、満ちてくる時より砂が綺麗で掘りやすくなります。
場所によっては、下の写真のように潮汐表と呼ばれる、潮の干満時間を記したカレンダーをHPで公開していたり、駅や現地で配布しているところもあります。シーズン中でも干満の差が少ない小潮の日は潮干狩りに適さないので注意しましょう。
潮干狩り場付近は車が込むので余裕を持って。
潮干狩りで採れる貝
・アサリ
アサリはとても美味しい貝で、太平洋側では、5月頃に一番美味しくなります。見た目は、一つずつ違う綺麗な模様がついていて、殻に爪を立てるとガリガリと音がします。波が低く塩分の少ない内湾の干潟に棲んでいます。

・カガミガイ
カガミガイの見た目は、真っ白で模様がなく、形も丸いのでどら焼きのようです。固まって棲んでいて、アサリより深く掘ると出てきます。砂は吐きますが、体内にはザラザラした黒い部分があるので、外して食べましょう。

・シオフキ
シオフキはアサリに似ていますが、殻がボールのように膨らみ、模様はありません。殻の表面は、アサリのようなギザギザが無いので、爪を立てるとツルッとすべります。専門に採る人はいません。身は小さく、砂出し処理に少し手間がかかりますが、むき身は美味しい貝です。

・マテガイ
マテガイは、細長い棒のような形をした二枚貝で、巣穴に塩を入れるとピュッと顔を出す珍しい貝です。水辺が近い盛り上がっている場所と、渡り鳥が突ついているような場所が巣穴のポイント。穴を見つけるためには、砂の表面を削る道具が必要になります。濃厚なうま味のある美味な貝です。

・バカガイ
シオフキに近い貝ですが、こちらは大型になります。アオヤギと呼ばれる寿司ネタは、バカガイの斧足になります。殻は薄く割れやすく、薄く口を開いた状態になっていることが多いです。アサリより大きく、ハマグリと良く間違えられます。シオフキと同じく、砂抜きに手間がかかりますが、むき身はぷっくりしていて食べごたえがあり、美味です。

・ハマグリ
潮干狩りで獲れるハマグリは、在来種のヤマトハマグリではなく、ほとんどがシナハマグリなどの外国産です。ずっしりとした美しい光沢の厚い殻は、浜辺の王者の風格があります。潮干狩り場によっては、黄金や銀色に塗られたハマグリの殻を見つけると、賞品がもらえることも。

2.いざ、潮干狩りへ!潮干狩り実践知識
いざ潮干狩りに行くぞ!となっても、何を準備していいのか意外とよくわからなかったりするものです。
どんな服装がいいのか、必要なものは何か、あれば便利なものは?
万全の態勢で潮干狩りデビューに臨むための、実践的な知識をご紹介します。
潮干狩りでは、時期と水辺を考慮した動きやすい服装や足元の準備とともに、紫外線対策が必須となります。

帽子
気温は低くても、春の紫外線は意外に強いものです。 また、潮干狩りに夢中で熱中症になってしまったというのもよく聞く話。ツバの大きい帽子で、顔と頭を保護しましょう。
長袖
砂を掘るのは意外と重労働です。しかし、暑いからといって肩を出すような服装は止めましょう。春の日差しでも、真っ赤に日焼けしてしまいますよ。潮干狩り場は大変な人ですので、子供は迷子にならないよう、目立つ色の服を着せておくとよいでしょう。
ジャケット
春の海辺の気温は、予想通りにはいかないものです。午後は風も出やすいですし、着るものが無いとつらい状態になります。1枚羽織るものを用意しておきましょう。
パンツ
濡れないようにするには、太ももが隠れるくらいのパンツが最高です。潮干狩りではしゃがむので、少し緩めの方が掘りやすいでしょう。
足元
砂浜にもよりますが、薄い靴下が最高です。長靴やサンダルのように脱げず、裸足に比べて足が傷つきません。ただし、最近では、使った靴下をそのまま捨ててかえる人が多いため、靴下禁止のところも。使った靴下はきちんと持ち帰りましょう。濡れても乾きやすく、履いたまま水に入れるマリンシューズもおすすめです。
タオル
春といえども海辺の風はまだまだ冷たく、手足が濡れるとすぐに冷えてしまいます。
手足を拭くためのタオルは、必ず持参しましょう。

基本の持ち物
潮干狩りに必要な、道具やグッズをを準備しましょう。コレさえあればOKの持ち物をご紹介します。普段から家にあるものや、ホームセンターなどで買えるものがほとんどですので、初めての潮干狩りでもそんなにハードルは高くないのです。
熊手
貝を採る際の道具として、熊手は必需品です。狩り場によってはレンタルしてくれるところもありますが、ホームセンターの園芸コーナーにある熊手でも十分です。最近では百円ショップにも売られているので、手軽にマイ熊手を手に入れることができますね。
砂が柔らかい海岸では、軍手をはめての人間熊手も楽しいです。
狩り場によっては、一度に多くの貝を取れるように網目が付いた熊手の使用を禁止しているところもありますので、事前に自治体や狩り場のHPで確認するようにしましょう。

入れ物
採ったアサリは網袋に入れます。網目が大きめの方が砂を洗い易いです。口が大きいものを選びましょう。狩り場の付近にある売店で、だいたい手に入ります。下の写真で持っている網は、いっぱいにアサリを入れると5kg以上入るサイズですが、2kg程度が入るもう一回り小さい網袋もあります。

カゴ
アサリを獲るときは身軽な方が良いのですが、マテガイ獲りの時は、別にクワや食塩(500ccくらいの空ペットボトルに詰めると便利)などが必要ですので、これらの道具を入れるためのカゴがあると、移動するのに便利です。

氷・保冷剤
氷の無いクーラーボックスはただの箱です。
アサリなどの貝は、水温が高すぎると弱ってしまいます。
クーラーボックスに入れる氷や保冷剤を、用意しておきましょう。
クーラーボックス
採ったアサリなどの貝類は、海水に漬けず、そのままクーラーボックスに入れて元気な状態で持ち帰りましょう。
あると便利なお助けグッズ
潮干狩りに行ってから、「あー、持ってくればよかったなぁ」と後悔しないために、あると便利なグッズをご紹介します。

折りたたみいす
しゃがむのが苦手な人は、イスに座って掘る手もあります。ただし持込が出来ない海岸も多いので、注意が必要です。
敷物
砂が多い潮干狩り場では、レジャーシートやゴザなどの敷物は必需品。腰かけたり荷物を置いたり、着替えにも必要です。
絆創膏
海では、貝がらなどで小さなケガをすることも多いです。ケガをした時にすぐ貼れるように、絆創膏はぜひ持ってきましょう。
ペットボトル
アサリが一番砂を吐く塩水は、棲んでいた場所の海水です。持ち帰り用に空のペットボトルを用意しておきましょう。砂抜きが2回できる量が理想的です。1回の砂抜きに必要な水の量は、だいたいアサリの重量と同じです。(2kgのアサリなら2リットル。2回砂抜きをしたければ4リットル必要)狩り場によっては、「お持ち帰り用海水の水道蛇口」があります。
着替え
潮干狩りでは、子供に限らず、大人でも夢中になると濡れてしまいます。着替えはもっていきましょう。荷物になるようなら、下着だけでも用意すると、いざという時に助かります。
日焼け止め
塗っておけば、春の強い日差しでも大丈夫。くれぐれも低い気温に惑わされないように、準備と用意を怠りなく。
バケツ
貝掘りだけだと、幼児は30分で飽きてしまいがちです。
そんな時バケツがあると、潮干狩り場にいる小さなエビやカニを入れられるので、子供が喜ぶでしょう。
アサリは必ず固まって棲んでいるので、すみかを見つけましょう。
ポイントは、沖からの直接の波を避けられる場所。わずかな起伏の陰に、下の写真のような、アサリの目と呼ばれる水管の穴を見つけたら、大漁になります。
水管が多い場所は、砂に沢山の穴がありスポンジ状になっているので、少し柔らかい状態です。「アサリを1個見つけたら30個いると思え」が潮干狩りの真髄です。

潮干狩りを楽しんだ後のあさりの上手な持ち帰り方や砂抜き、日持ちさせるためのコツを紹介します。
弱ったアサリは砂を吐きません。そのためにも、元気なアサリを持ち帰りましょう。
ポイントは、アサリと海水は別々に持ち帰るようにすることです。海水にあさりを入れて持ち帰ると、水温が上昇した際にアサリが弱ってしまいます。
アサリを網のまま水道の蛇口で表面の砂を簡単に洗い流し、水気を取ってクーラーボックスに入れましょう。冷えすぎないよう、上に新聞紙を乗せて、その上に保冷材かビニールに入れた氷を乗せます。
砂抜き用の海水はペットボトルなどで持ち帰りましょう。

アサリの砂抜き方法
トレイはアサリが重ならないように、平らなものを選びましょう。
吐いた砂が下に落ちるように、網に乗せます。アサリが吐いた砂が下に落ちやすくするため、海水の深さはアサリとヒタヒタにします。
お風呂場などの静かな暗い場所に4時間位置いておきます。下の写真のようにアサリが殻からにゅ~っと目を出すようになります。海水に余裕があれば、途中で海水を変えるとアサリが喜びます。
水から出して30分位置いておけば、塩水を吐くので料理に使えるようになります。
海水が無いときには、3%の食塩水を作って砂出しをします。海水よりは砂を吐きません。また、時間を長くしても砂を吐くわけではありません。4時間を越えるとアサリは弱るだけなので注意しましょう。
砂を吐いたアサリは冷蔵庫で生きたまま数日保存できます。冷凍も可能で、熱湯に入れるとちゃんと口を開きます。

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