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【SLAM DUNK】ついに映画化!今までのあらすじと違うところは?

井上雄彦の名作「SLAM DUNK」がアニメーション映画化されることが決定した。 1990年42号から1996年27号まで、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載された、高校バスケを題材にした漫画「SLAM DUNK」。

『SLAM DUNK(スラムダンク)』の概要

スラムダンク(通称・スラダン)は、週刊少年ジャンプにて1990年(42号)から1996年(27号)にかけて全276話連載された漫画。作者は井上雄彦である。バスケットボール漫画の金字塔と言われている。第1~23巻の初版発行部数は250万部と当時の最高記録であり、累計発行部数は1億7000万部を超えている。
第40回平成6年度小学館漫画賞少年部門を受賞、2006年に文化庁が実施した文化庁メディア芸術祭において「日本のメディア芸術100選」漫画部門1位を記録している。

この作品は、バスケット以外にも通用するような人生に影響を与える名言が多く描かれておりバスケファン以外にも幅広く受け入れられている。特に安西監督の名言「諦めたらそこで試合終了だよ」は漫画を読まない世代も知らない人はいないほどの知名度である。
また、落ちこぼれの不良である主人公、桜木花道が、従来のスポーツ界にある「縦社会」を無視したような行動や言動が読者の笑いを誘うと共に、バスケに対してはひたむきに取り組む姿勢とそれによって得た実力でどんどん活躍していく姿が多くのファンを魅了した。
作中には実際の湘南エリアにある風景や学校が登場しており、伏線考察や関連本が多数出版されコアなファンもかなり多く存在している。
連載終盤になるにつれ井上雄彦の画力の凄まじく向上しており、作画の面でも目を見張るものがある。特にセリフを削って、キャラクターの動きだけで話を成立させている最終話はファンからも人気がある。

あらすじ・ストーリー

天才バスケットマン、誕生

 桜木に初めて声を掛けた晴子

中学3年間で50人の女子にフラれ続けた主人公・桜木花道は、赤い髪をリーゼントにした筋金入りの不良少年。
4月、同じ中学の悪友たちと共に県立湘北高校へ入学した。
最後に桜木をフッた女子の断り文句が「バスケ部の小田君が好きなの」だったため、桜木は「バスケ」と聞くだけで苛立ってしまう。

そんな中、長身の桜木を見て「バスケは好きですか?」と誘ったのは、同級生の赤木晴子だった。
桜木は晴子を見て一目惚れしてしまい、すぐにバスケ部へ入部を決めるのだった。

ところがある日、晴子の片思いの相手・流川が上級生に絡まれているところに乱入した桜木を見て、晴子は「桜木が流川を殴った」と勘違いしてしまう。桜木は晴子にこっぴどく振られ、自暴自棄になりバスケ部やバスケットをバカにするのだった。

それを黙っていなかったのがバスケ部キャプテン・赤木だった。晴子の兄とは知らずに桜木は赤木に喧嘩を売るが「お前のバカにしているバスケで勝負して勝ったら認めてやる」と1:1の勝負を持ちかけるのだった。

桜木よりも背が高く体格も良い、経験者の赤木に全く歯が立たない桜木だったが、持ち前の運動神経の良さを発揮しボールを奪うことに成功する。ルールを無視してドリブルさえしない桜木だが、赤木のディフェンスを飛び越え、スラムダンク(バスケットのゴールに叩き込むようなダンク)を打ち込み、見事赤木との勝負に勝つのだった。

勝負の後、晴子は桜木への誤解を謝罪し、赤木は自分の兄であることを桜木に教える。桜木は態度を一変しバスケ部入部を頼み込むが、桜木のハチャメチャな行動や粗暴さ、不良のような見た目に赤木は入部を拒否する。しかし桜木は、毎日のようにこっそり体育館を掃除したりボールを磨いて、なんとか赤木に入部の許可をもらうことができたのだった。

 安西の指示に不満があると必ず桜木はこの「タプタプ」をして絡む

赤木に勝った

という評判はあっという間に学内に広まり、桜木は自ら「天才バスケットマン」と名乗り自信過剰なまま入部する。
ところが入部して待っていたのは体育館の隅でひたすらドリブル等、基礎練習の日々だった。
また、同じ1年で入部した流川楓は「スーパールーキー」と言われ、晴子の片思いの相手でもあることから桜木は並々ならぬライバル心を燃やす。

そんな中、湘北バスケ部の監督・安西は、県内トップ4である陵南高校との練習試合を取り付けた。
初めての試合にやる気満々で、勝利を確信する桜木だったが当然スタメンには入れず安西に食って掛かるが「君は秘密兵器です」との言葉にすっかり丸め込まれ試合に臨む。

対する陵南高校はキャプテン魚住、天才プレーヤー仙道など強力なメンバーたちが出迎え、湘北は苦戦を強いられる。

そんな中、赤木の負傷により投入された桜木は常識を無視したプレイ(場外へ飛んだボールを追いかけ監督席へ突っ込む等)で陵南高校監督・田岡の度肝を抜いた。
また桜木は、壁のように相手をブロックする「ふんふんディフェンス」「意表をついたパス回し(ライバル心から流川にパスを回さない)」「力強いリバウンド」により試合の流れを変えていく。
桜木、流川、そして試合に戻った赤木らにより逆転した湘北だが、気を抜いたラスト5秒で仙道にシュートを許してしまい再逆転され、敗北してしまう。

湘北バスケ部襲撃事件…元バスケ部員三井の復讐

 3年の不良・三井(中央)とその仲間たちはバスケ部に恨みを持っていた

陵南との練習試合に敗北した湘北バスケ部メンバーだったが、気持ちを切り替えて再び全国制覇に向けて練習を再開し始めた。

そんな中、バスケ部メンバーである2年の宮城が学校にやってきた。
宮城は3年の不良グループから目をつけられ、暴力事件を起こし入院していたのだった。
同じように入院していた不良グループのリーダー三井も退院しており、久々に登校してきた宮城を囲い込んで再び因縁をつけていた。
全国制覇を目指すバスケ部の足を引っ張りたくない宮城は三井たちを相手にしないように手を出さずにいた。そこへ片思いの相手であるバスケ部マネージャー彩子と桜木が肩を並べて歩いてやって来て、宮城は三井そっちのけで桜木に殴りかかってしまう。
結果的に桜木と宮城の喧嘩に巻き込まれた三井は再び宮城とバスケ部への復讐心に火がついてしまうのだった。

 ピンチを救ったのは桜木と同じ和光中出身の仲間「桜木軍団」だった

復讐心に燃えた三井は、不良仲間の堀田たちに加え、校外の仲間・鉄雄、竜たちを引きつれてバスケ部の練習している体育館へ乗り込んだ。
課外授業のため不在だった赤木を除く他の部員たちは次々に暴行を受け倒れた。
反撃してしまえば暴力事件として県大会出場停止になりかねない事態に、最初はただひたすら耐えて拳を受けていた宮城だったが、桜木と流川の反撃やマネージャー彩子が殴られたことを皮切りに一気に反撃を始める。

しかし、校外から来た鉄雄は特に腕っ節が強く、殆どの部員に立てないほどの傷を負わせた。腕の立つ部員は桜木のみとなった絶体絶命の瞬間、桜木の不良仲間である「桜木軍団(水戸、野間、高宮、大楠)」らが助太刀に現れる。

桜木軍団の助けにより形勢が一気に逆転したのに「バスケ部をぶっ潰してやる」と諦めない三井。実は三井は赤木、木暮らと同級生のバスケ部員だったのである。

三井は入学当時、中学MVPプレーヤーとしてバスケ部に入部した。ところが長身のパワープレイヤー赤木に話題を持っていかれ、加えて膝を故障してしまい、それがきっかけで敗北感・疎外感を感じバスケ部から遠のいてしまったのだった。

課外授業から戻った赤木や木暮を前に最後の抵抗をする三井だったが、恩師である監督安西の登場により、「バスケがしたいです」と本心を告白するのだった。

桜木軍団と堀田たちは暴力事件は自分たちがバスケ部に対して起こした、と罪をかぶり、バスケ部は出場停止の危機を免れたのである。

神奈川県大会、始まる…シード校・翔陽との戦い

いよいよ神奈川県大会が始まった。
三井は心を入れ替えてバスケ部に復帰する。初心者だった桜木は、陵南との練習試合においてリバウンドの才能を発揮させ、インサイドの要であるパワーフォワードとしてスタメン入りし、こうしてセンター・赤木、シューティングガード・三井、ポイントガード・宮城、スモールフォワード・流川、パワーフォワード・桜木と、5ポジション全てに才能を兼ね備えた逸材が揃い、湘北ベストメンバーが結成された。

緒戦・三浦台戦を突破し、順調に勝ち進んでいった湘北は、遂にBブロックのシード校・翔陽との試合に入る。

試合序盤、センター・花形を中心に殆どのメンバーが190cm台という長身揃いの翔陽に湘北は制空権を取られてしまう。動きが硬くなる湘北メンバーたちの中で、流川はワンマンプレーで1ゴール先取する。流川の「全員動きが硬くてパスが出せねぇ」の一言で湘北の空気は一気に変わり、持ち前の良さを発揮し始めた。
特に桜木のリバウンド、宮城の素早いパス回し、三井のスリーポイントシュートにより湘北は遂に逆転する。
その瞬間、それまでベンチに控えていた選手兼監督の主将・藤真がコートに立つのだった。

 藤真がコートに立つことで翔陽は本来の強さを発揮するのだった

県内で1,2を争うスーパープレイヤー・藤真の登場により再び試合の流れは翔陽に傾きかけた。
しかしそこから、三井のスリーポイントが連続で入っていく。体力の限界を迎えつつも自分が今までバスケ部に迷惑をかけた分償って返したいという思いが三井を突き動かした。

一方、強引なディフェンスで4ファウル目を取られた桜木は、5ファウル退場を恐れいい動きができなくなってしまう。萎縮する桜木の「穴」を狙われ再び翔陽にペースを奪われるが、流川の挑発に乗せられ再び持ち前の大胆さを取り戻す。

 

決勝リーグ戦…王者・海南への挑戦

 海南は、強い相手に張り合うことで実力以上の働きをする桜木に、あえて弱小プレーヤー・宮益を投入して桜木のペースをかき乱した

神奈川県大会決勝リーグ・初戦。
湘北の相手は「常勝」を掲げる王者・海南大附属高校だった。海南は過去16年間連続でインターハイ出場を決めている名門校で、それが王者と呼ばれる所以でもあった。

序盤戦、気合の入った湘北はゴール下の赤木、桜木のリバウンド、宮城らによる素早いパス回しでスピード感のあるオフェンスを展開するが、海南もそれに追いつくほどの戻りや攻めを見せ、王者と呼ばれるにふさわしいプレイを見せ付ける。

そんな中、最初にゴールを決めたのは海南の1年・清田だった。
清田は1年にして海南のスタメンを勝ち取った実力者であるが、非常に自信過剰で挑発する発言の多い人物だった。試合前から桜木と小競り合いをしていた。ところが桜木は宮城直伝のフェイクにより清田を出し抜いたり、主将・牧自らマークにつかせるなど、海南のペースを乱していった。

前半終了に近づく頃、赤木が負傷し、医務室に運ばれてしまう。赤木不在により不安定になりかけた湘北だったが、桜木・流川が二人でゴール下を守り赤木の穴を埋める。さらに流川は、開いてしまった点差を前半戦終了までに同点にまで埋めてしまう驚異の得点力を見せつけた。

一方、足首がはれ上がり立つこともままならない赤木だったが、マネージャー・彩子にテーピングで固定を指示、痛みをこらえ後半戦に復帰するのだった。

 フリースローが全く入らない桜木は初心者なりに考えた結果、下手投げで打つことに。結果フリースロー2点を獲得した。

続く後半戦。怪我をした赤木が湘北の「穴」だと攻める海南だったが、赤木は怪我をしているとは思えないほどのパフォーマンスを見せる。
牧は一気に本気を出し始め、湘北のディフェンスに切り込んでゴールを決めていく。そんな牧に食らいつく湘北だったが、内側を攻める牧をマークすればするほど、牧は外にいる3ポイントシューターの神にパスを回すのだった。神は、外から異様な成功率で3ポイントシュートを決め続けた。

こうして、内側から牧、外側から神のオフェンスを受け、両者の点差は一気に開いていった。そこで安西は、ゴール下に赤木・三井・宮城・流川の4人を配置して牧を封じ込め、神に桜木をマンツーマンでつかせる捨て身の作戦に出た。

神はスキルのある選手だったが桜木の運動能力が上回り、神のシュートの勢いは止まった。
残り1分30秒を切り4点差、ゴール下で宮城からボールをもらった桜木がフェイクによりセンター・高砂のディフェンスを突破、更に牧のディフェンスも突破しダンクを決め点差は2点に縮まる。
ラスト10秒を切り、逆転をかけた三井の3ポイントシュートが外れ、それをリバウンドで取った桜木は、ゴール下の赤木に回し同点へ持ち越そうとパスを出したが、なんとその相手は高砂だった。
痛恨のパスミスにより点差を埋めるチャンスは絶たれ試合は2点差で海南の勝利で終了した。

再出発…後がないがけっぷちの陵南戦へ

 海南戦でのパスミスのけじめに坊主にした桜木。さらに目立つ存在となる。

緒戦の海南戦を黒星でスタートした湘北。神奈川の代表枠は2枠あり、残り2試合全て勝たないとインターハイには出場できない。がけっぷちの状況の中、湘北メンバーは気持ちを新たに練習を始めた。

神奈川県大会決勝リーグは、海南が湘北に続き武里、陵南を制し3勝をおさめ出場決定、武里が3敗、残る湘北と陵南が1勝1敗同士で最後のインターハイ出場校の座をかけて戦うことになった。

、赤木は海南戦でのケガが心配になり、プレーに集中できなくなってしまう。陵南はいい動きのできていない赤木を狙って攻めだし得点差を広げた。見かねたベンチの木暮がタイムアウトを取ると、桜木が赤木に頭突きをする。それに怒った赤木が殴り返し、いい意味でケガの不安を吹っ切ったのだった。

陵南は天才プレーヤー仙道を筆頭に、ゴール下の魚住、そして謹慎処分を受け練習試合時には不在だった福田の3人により得点を重ねていく。試合前、桜木と福田は校外のバスケットコートで既に出会っており、お互いをライバル視していた桜木と福田は、抜き抜かれつのプレーをしていたが、福田の強気なオフェンスに桜木がはじき飛ばされ負傷。軽傷だったものの、マネージャーの彩子に止血してもらいながら人生最大の屈辱を味わい震えるのだった。
それでも三井の3ポイントシュートにより何とか陵南6点リードで終えた前半戦。しかし仙道は、流川がまだ2点しか取っていないことに激しく疑問を抱いていたのだった。

 練習試合のラストで仙道に逆転された屈辱を忘れなかった桜木。試合終了まで点差を守り抜いた。

後半戦が始まり、遂に流川が本気を出し始めた。
一気に点差が広がる中、魚住が4ファウル目を取ってしまいベンチに下がってしまう。

湘北は赤木を中心に、魚住不在の陵南を一気に攻め13点差にまで広げる。しかし陵南の監督・田岡は逆転のチャンスがあると踏んでいた。
田岡は、「湘北のスタメンが流川以外3ファウル以上」「退場になった場合控えのメンバーの選手層が薄い」「監督・安西が不在」「素人・桜木の存在」を湘北の不安要素とし、ラスト6分で魚住を再投入して巻き返しを図った。
宮城の4ファウル目を皮切りに湘北は崩れだし、ついに三井が疲労の限界を越え倒れてしまった。
三井の代わりに木暮が入った湘北は、陵南に1点差にまで詰め寄られるが、ここで「不安要素」のはずだった桜木が予想外のブロックを連発し、陵南に全くゴールを譲らなかった。加えて、流川・赤木に厚いマークがつけられフリーになった木暮が外から3ポイントシュートを決め、4点差に開く。
この3ポイントシュートが決定打となり湘北は陵南に勝利し、インターハイ出場の切符を手に入れたのだった。

 

インターハイ始まる…Aランク豊玉対Cランク湘北

インターハイ直前、桜木を除いた湘北メンバーは1週間の強化合宿へと向かった。
学校に残された桜木は安西から「特別練習」と称し、シュート練習2万本を課せられる。
これは、インターハイまでの短期間で一番伸びる可能性が高いのは初心者の桜木であり、合宿でチーム練習をさせるよりも徹底的な個人練習をさせた方がスキルアップに繋がると安西が判断したためである。

桜木は、晴子や桜木軍団の協力を得てシュート練習2万本を達成、ついにゴール下以外の技・ジャンプシュートを体得する。

こうして迎えたインターハイ緒戦、迎える大阪の豊玉はラン&ガン戦法(オフェンス重視の速攻スタイル)を得意とするチームで、そのスタイルは湘北と非常に似ていた。試合開始直後、豊玉プレーヤーの口の悪さと挑発の数々にすっかり我を忘れる湘北メンバーたちだが、安西は安田を投入しメンバーのクールダウンを図る。

安田の声掛けとプレーにより一旦落ち着きを取り戻した湘北だったが、エースキラーと呼ばれる豊玉の主将・南のラフプレーにより流川が負傷、医務室へと運ばれる。これがきっかけで赤木を中心に皆の苛立ちが募り始め、試合は荒れたまま前半終了となった。

 後半戦、負傷した南の手当てをしたのは会場に来ていた恩師・北野だった

豊玉のチーム内には険悪なムードがが漂っていた。
豊玉のスタメン、南、岸本は前監督・北野の教え子であり、北野が得意とする「ラン&ガン戦法」に憧れ豊玉バスケ部にやってきた。ところがインターハイでベスト8止まりの成績しか上げられないことを理由に北野は解雇され、新監督の金平から「ラン&ガン戦法」を捨てるよう指示されてしまう。南を筆頭に部員たちは金平に反旗を翻し、「ラン&ガン戦法でベスト4まで行く」ことだけを目標にやってきたのだった。

金平の言葉を聞き流し全く相手にしないまま、豊玉は後半戦を迎える。
一方、左目が完全にふさがるほど腫れ上がってしまった流川だったが後半も出場すると言い、湘北は再びスタメンで後半に臨む。
ハーフタイム中、安西に冷静さを取り戻すよう言われた湘北メンバーは豊玉の挑発を聞き流しいつも通りのプレーをし始めた。また、左目の視界を奪われながらも流川はシュートを決め、豊玉を逆転するかけていった。

高校バスケ界最強の王者・山王工業との戦い

 山王ファンが囲む会場で湘北メンバーは王者へ挑むため腹を括った

湘北が2回戦目に対戦するのは、インターハイ3連覇を記録している最強王者・山王工業だった。
観客の殆どが山王の勝利を疑わずに応援している試合会場に、王者に挑むプレッシャーに打ち勝ち「ワルモノ」として腹をくくった湘北メンバーが入場する。

試合開始、隙のない山王を相手に先制点を取ったのは桜木・宮城のアリウープによる奇襲作戦だった。
これは、一味違うチームだと動揺を誘う安西の策だったのだが、山王主将・深津はそれに乱されることなく直後冷静な一本のシュートですぐに巻き返す。対する湘北は安西の指示により、前半の得点を三井の3ポイントで攻めることにしていた。その作戦は見事成功し、湘北が得点リードのまま前半が進んでいく。

山王は桜木のポジションに、センター河田の弟・美紀男を投入した。これは、身体は大きいが動きは緩慢で気が弱い美紀男に自信をつけさせるための、監督・堂本の作戦だった。

美紀男は持ち前の巨体でゴール下から桜木を追い出し、パスをもらってはシュートを決め続けた。パワーには自信のある桜木だったが美紀男の身体はびくともしない。
ところが、美紀男が「ゴール下のシュートしか打てない」というかつての自分と全く同じであることに気づくと、美紀男よりも圧倒的に動きの量と速さで上回る桜木は腰を落としてポジションを死守し美紀男のシュートを阻止することに成功した。
こうして前半戦、湘北の2点リードで試合はハーフタイムを迎えた。

 来賓席のテーブルの上に立って啖呵を切った桜木。赤木のゲンコツをくらうが、メンバーの士気は上がった

後半戦、山王は「開始3分で20点差をつける」という堂本の宣言のもと、お家芸でもあるゾーンプレス戦法(ボールを持った相手にダブルでディフェンスをして追い込み、パスを誘ってカットし奪う方法)によってわずか2分半で16点差までつけられてしまう。
安西のタイムアウトによって宮城がゾーンプレスを突破するも、赤木は山王センター・河田に力量の差を見せ付けられ、流川のシュートも阻まれ、三井は疲労により動きが鈍くなっていく。開始8分、湘北はノーゴールのまま遂に20点差を迎えてしまい、絶望的な状況となってしまった。
誰もが湘北の敗北が頭の中を掠める中、諦めていなかった安西は桜木に最後の望みをかけた。
安西は桜木に、オフェンスリバウンドを取れば相手に速攻からの2点チャンスを与えず自分たちが2点を入れるチャンスにつなげられる、つまり4点分の働きができると教える。

桜木は「ヤマオーは俺が倒す!」と会場全体に向かって啖呵を切り、再び湘北メンバーに渇を入れる。そして、河田に圧倒され、我を失っていた赤木は、応援に駆けつけた陵南・魚住の登場によってやっと目が覚める。
そこから赤木は、三井を身体を張ってフリーにし3ポイントを打たせ巻き返しを図った。
驚異の成功率を見せる三井だったが、それは桜木が驚異のジャンプ力でオフェンスリバウンドを取ってくれていたからであった。

わずかに流れが変わったかと思ったが、山王のエース・沢北にまたもや点差を離されてしまう。
幼少の頃からバスケ好きな父親と1on1をやり続けていた沢北に何度も抜かれてしまう流川。流川も高校トップ級のプレイヤーには間違いないが、その差は圧倒的であった。流川の心が折れようとしたその時、インターハイに行く前に仙道にかけられた「お前は試合の時も、1対1の時もプレイが同じだな…」という言葉を思い出す。
そこから流川はパスを回し出す。これまで積極的に自ら点を取りに行っていた流川のパスにチームメイトさえも驚く。

 

そして、これまでフェイントが通じなかった沢北をパスという選択肢を増やした流川は遂に抜き去り、点差を埋めていく。

後半2分半、場外へ流れたルーズボールを追いかけ桜木が来賓席のテーブルに突っ込み背中を負傷する。
桜木は「痛くない」と言い張り試合に出続けるが、今までにない激痛についに倒れてしまう。彩子の応急処置で一旦ベンチ裏に下がった桜木だったが、彩子から選手生命に関わるかもしれないと言われてしまう。しかしそれでも桜木は自ら交代を申し出て再度試合に出場する。

残り1分を切り、三井の3ポイントシュートなどにより1点差にまで追い上げる。そして桜木が初めて流川パスを出し遂に逆転をする。ところが沢北により再びゴールが決められ1点差に戻ったラスト10秒、限界をとうに越えた桜木は諦めずに走っていた。それに呼応して流川が速攻で攻めるも河田と沢北が阻む。その時、流川の視界の隅にフリーになっていた桜木が入り、流川から桜木へとパスが渡され、シュートを決めたと同時に試合終了のホイッスルが響いた。

こうして連覇を記録していた王者・山王に湘北は勝利したのだった。
しかし、湘北は山王戦で力を使い果たしたせいか、続く愛和学院との試合でボロ負けしてしまいインターハイを終える。

 晴子からの手紙を読む桜木と全日本ユニフォームを着てランニングする流川

夏が終わり、赤木と木暮は引退し、宮城が新生・湘北の新キャプテンとなった。晴子はバスケ部のマネージャーとして入部し、冬の選抜に向けて部員一同決意を新たにする。
これらバスケ部の近況をまとめた晴子からの手紙を海岸で読む桜木の元へ、全日本ジュニア合宿から戻った流川がJAPANのロゴ入りユニフォームを自慢しながら目の前をランニングし、桜木は嫉妬の炎を燃やす。

そして桜木は、病院の看護師にリハビリの時間だと呼ばれ、「今日のリハビリはきついわよ」と脅しを掛けられるが、「愚問を…。天才ですから」と答えて海岸を後にするのだった。

 

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