11月5日に流行語大賞のノミネート語に「テレワーク」がありましたね。
「tele=離れたところで」と「work=働く」をあわせた造語。遠隔を意味する「リモートワーク」「在宅勤務」とも。新しい生活様式でも推奨された。観光地で仕事をしながらリフレッシュするというワーケーション(ワーク+バケーション)も話題になった。
テレワークにはさまざまな種類がありますが、「雇用型」と「自営型(非雇用型)」に大別することができます。
<雇用型のテレワーク>
企業や官公庁などに雇用されている従業員が、オフィス以外の場所で業務を行うことを指します。
さらに業務を行う場所によって「自宅利用型テレワーク(在宅勤務)」、「モバイルワーク」、「施設利用型勤務」の3つに分けることができます。
在宅勤務 |
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就業場所 従業員の自宅 |
メリット
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デメリット
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モバイルワーク |
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就業場所 オフィスや自宅、施設利用型勤務用ワークスペース以外のすべての場所
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メリット
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デメリット
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テレワークは、他者とのコミュニケーションを要することなく、自己完結性の高い業務に従事する人に適しています。
<適している業務例>
- プレゼン資料の作成や情報収集
- データ入力チェック、修正
- 経理や会計などの事務
- 建築設計やデザイン
- システム開発などのプログラミング
- 原稿や論文の執筆、編集構成
- 企画書や見積書の作成
- eラーニングなどを使用した在宅研修 など
多くの企業で、時間や場所にとらわれない多様な働き方を実現する「テレワーク」の導入が検討されています。
テレワークの推進に注目が集まっている理由として以下の4つが挙げられます。
- 少子高齢化による労働力減少への対策
- ワークライフバランスの実現
- 地域活性化の推進
- 環境への負荷軽減
労働力人口の減少をカバーするため、女性や高齢者、障がい者などの就労機会を拡大することが期待されています。
子育てや育児、介護などの問題を抱え、働きたくても働けない環境下にある人材を活用することで、優秀な人材の確保につながります。
従業員の働く意欲に応え、その能力を存分に発揮できる環境作りを目指すことは、企業にとってもプラスに働きます。
テレワークを利用することで、勤務場所・時間の制約をなくすことができ、多様な働き方が実現します。
自己啓発などの時間を増やし、安心して子育てができるなど家族と過ごせる環境を実現することで、従業員は仕事と生活の調和、ワークライフバランスをとることができます。